院長コラム

2026-10-08 16:47:00

むち打ち症について「抗重力重心制御作用・身整式の見方」

むち打ち症について

むち打つ症は受傷直後より、日が経つにつれてむち打ち症の症状が明らかになるという特徴があります。

これは骨格筋に自動制御レベルにおいても学習能力があるからであり、受傷時の衝撃を骨格筋の自動制御的反射レベルで学習し防御反応が強まったことを意味します。これにより日常的な行動レベルのわずかな振動でも防御機構が不適切に過剰に反応して日増しに筋肉の緊張が強まり、衝撃を記憶した筋肉の硬化が進みます。これが首や肩こりの増加、頭痛などの痛みを発症させるのです。

これは関節や骨格筋の可動域を見ることに慣れた視点からは観察できますが、骨格を見るレントゲン画像だけでは分からない見方です。

即ちこの見方は抗重力・重心制御作用に基づく反射作用を見るという習慣がなければ養えない視点です。これは合気道の呼吸力という作用に気づくくらいの体を使う習慣、いわゆる稽古を通して、力を抜いた時に力が出るという体験から、筋機能の真実が理解できる体の仕組みであるからです。

まず、理解すべきこととして、アウターマッスルは収縮作用が中心で力を使っている感覚があって交感神経の緊張と関連します。一方、姿勢や重心を制御する主体であるインナーマッスルは膨張作用が中心の筋肉で力を出しているという感覚がありませんが、自分の体の重さを感じることなく支持するくらいに実は力が潜んでいます。そしてこの膨張する力の筋肉は副交感神経の機能を促進させます。この特徴に気づくことが重要です。むち打ち症の場合も防御反応が過剰になったのは、衝撃を記憶して交感神経を過剰状態にしてしまったことによります。抗重力・重心制御作用の反応から不適切な筋肉の緊張を解き、当院の身整式体幹インナーマッスルの膨らむ体操で改善されます。

これは体性・内性反射作用を抗重力・重心制御作用に基づいて、適切に反射作用を応用し筋機能を修正するというものです。この辺の仕組みは合気道やヨーガなどの修養法を生理学的に理解していく上で重要です。 

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